Candle Night


お釈迦さまが、ラージャガハにおられ たときのことです。

キャンドルナイト.jpgアジャータ・サットゥ王は、心をあらた めて、お釈迦さまのお弟子になっていました。ある日、王はお釈迦さまやたくさんのお坊さんたちに、お城でご馳走をさしあげました。そして王は、大臣に相談しました。

「もっと何かさしあげたい。何が良いか」
大臣は答えました。
「ともしびはいかがでしょう か」
「うん、そうしよう」


夜になりました。道を歩くのも危険なほど真っ暗です。王は大臣に命令して、お城の門からお釈迦さまのお寺まで道の両側にズラリとともしびをつけました。数えきれないほどのともしびが、真っ暗な道をゆらぎながら明るく照らしました。何とも言えない美しさでした。悪い心をもった人でもこの美しさを見て、心がきれいになってゆくようです。

ちょうどその頃、ラージャガハに一人のおばあさんがいました。貧しくてご飯もあまり食べられないほどでしたが、アジャータ・サットゥ王のともしびを見て、自分もお釈迦さまにともしびをさしあげたいと思いました。

しかし油を買うお金もありません。昔は油の入った皿に灯芯を入れて、灯をともしたのです。おばあさんはラージャガハの町を歩きまわって、人々からお金を恵んでもらいました。やっとすこしだけ、油を買うお金が貯まりました。おばあさんはそのお金で、油を買いに行きました。

店のおじさんは「油よりもお米を買ったらどうだね、おばあさん」と言いました。けれどもおばあさんは油を買って、その夜一つだけともしびをお釈迦さまにささげました。

おばあさんのともしびは、他のどのともしびよりも明るく輝きました。

朝が近づきました。他のともしびはみな消えてしまったのに、おばあさんのともしびはいつまでも明るく灯っていたということです。
(豊原大成『おしゃかさま⑥』自照社出版、2003)
キャンドルナイト1jpg

これは「貧者の一灯」として知られる説話です。この説話のように古来から、ともしびは仏教と深い関わりがあります。ともしびは仏さまの智慧の光をあらわすと言われ、築地本願寺でも法要や儀式で数多く用いられてきました。

使用済みロウソクおよそ1,000本を集めて、この日、築地本願寺の本堂前で火を灯します。仏さまへのお供えとして使われたリユースキャンドルを囲んで、地球のこと、いのちのこと、同じ火を見つめる人とのつながりを感じてください。




■本堂前20:00頃

キャンドルナイトのチラシはこちら

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